○通勤電車に乗っていると、親子が線路沿いのフェンス越しに、私が乗っている電車を眺めているのが電車の窓から見えた。子供が嬉しそうに笑っている。
○故郷に、遠くに新幹線が通るのが見える公園があった。母は時々言葉を覚えたばかりの私をそこに連れて行って、私に新幹線が走るのを見せてくれた。
母が嬉しそうな私に問う。「あれは何かな?」幼い私が答える。「しんかんごん!」
○いつかツイッターで、子供が「ペンギン」を「ケンビン」と言い間違える事例を見た。めちゃくちゃな言い間違いのように見えるが、
ある言語学者によると筋の通った変化を重ねてその形になったと考えられるのだという。
「しんかんせん」が「しんかんごん」になるのにも、理屈をつけようと思えばつけられるのだろうか。
他にも私は「鉛筆」を「ぺんちんち」と言い間違えていたらしい。これはどういう変化だろうか。
あるいは、理論的に説明できる変化と説明できない変化があるのだろうか。興味は尽きない。